「日本語たのしいよ」について
「日本語たのしいよ」は、日本語について日本語でたのしく書くブログです。個人の運営する雑記帳であり、正確な情報や専門知識の提供をめざすものではありません。
ブログの内容
見聞きした日本語の表現について感じたことや考えたことを書きます。例として、興味のあることがらを下にいくつか挙げます。
- 仕事のメールや店内放送で記憶に引っかかった言い回し
- いつも使い分けに迷う漢字
- 辞書に載っていない用例が載っている用例より広まっていることば
- つい多用してしまうフレーズの言い換え
- 根拠不明の「マナー」を検証する
- 読みにくい文・文章を改善する
明らかに文法的な誤りがあると見なした場合を除き、特定の表現について是非を論じるつもりはありません。ことばは絶えず移ろうものと考える筆者にとって、正誤の線引きをするのは、難しくて気が進まないことです。
ただし、「こっちのほうがエレガント」とか「これはきもちわるい」みたいな、趣味と感覚にもとづく話は好き勝手にします。その際は、根拠の説明や言い換えの提案を心がけます。
ブログ開設のきっかけ
ひとつめは、書くのが好きだから。
ふたつめは、余暇は多く収入は少ないからです。
みっつめは、いわゆるビジネス敬語について調べたときに、「読んでよかった」「もっと読みたい」と思う記事が少なかったからです。
受け売りや切り貼りの投稿が相当なアクセス数を集めているらしい検索結果を見て、呆れると同時に、「私にも書ける、好きに書こう」と気が楽になったのを覚えています。
敬語の用例を検索する人の多くは、「雰囲気をつかんでおきたい」「だれでもなんでも、他人の意見がほしい」というくらいの気軽さで回答を求めているのかもしれない。そんなふうに気づいて、「だったら通りすがりに答えてみようか」と思い立ったのが当ブログ開設のきっかけです。
きっかけは敬語にまつわる記事でしたが、書きたいことはほかにもいろいろあるので、テーマを「日本語」に広げてたのしく書いています。
ブログタイトルの由来
体を表す名をつけるために頭をひねりました。たのしい記事、ためになる記事を書くことはお約束できませんが、筆者自身がたのしく書いていることはたしかです。「日本語ってたのしそうだな」と感じてもらえたら、ますますたのしいです。
筆者について
ひららかです
ひららかといいます。好きなものは、実家の猫二匹、散歩、コーヒー、冬、ピアノ、書くことです。
» lit.link
文学部卒業
早稲田大学文学部文学科日本語日本文学コースというところを出ました。だからといって知識が豊富でも作文が得意でもありませんが、ことばに関心を持っている証拠にはなるでしょうか。
文学部では、読んだり書いたり考えたりするのが好きな人たちに囲まれ揉まれ、頭をしびれさせて幸せに過ごしました。当時の好物は、乾いた文体です。卒業論文では倉橋由美子「パルタイ」を取り上げました。
大学院に進むことも検討しましたが、研究にも教育にも生涯をかけて取り組める気がせず、ひとり暮らしの城ほしさに就職しました。
別名・会社秒でやめ太郎
現在の勤め先は3社目です。拘束時間の長さや過剰な根性論に耐えかね、逃げるように転職を繰り返しました。無職も経験しました。企業の問題というより、私たちの不一致が招いた事態だと受け止めています。
3社目に入って心身の健康は回復しましたが、賞与なしの薄給かつ昇給の見込みもありません。やめたいです。
とはいえ、私に会社勤めの才がないことは経歴を見れば明らかなので、転職ではなく副業をはじめました。それが当ブログ「日本語たのしいよ」の運営です。2023年8月に最初の記事を公開しました。
書いて暮らしたい
数限りないわが望みのうち、とりわけ欠乏し渇望しているのは、私のする仕事には値打ちがあると信じること(永続する薄給は労働者からこの確信を奪います)、また私にとって値打ちのある仕事をすることです。
書いているあいだは生きた心地がするのに、その事実が進路選択においては重苦しくも感じられて、書くことと働くことをあえて切り離しました。とんだ失策です。けれど、やってみてだめだったとわかったのは収穫だとも思います。とりあえずやってみたらよい、だめだったらやめたらよい、ともいえます。
私はここで、書いて暮らすための試みをはじめました。だめだったらやめます。うまくゆけば、つづきをたのしく書きたいです。